初雁歯科クリニック
新宿御苑前駅徒歩1分の歯科医院

当院の感染症予防対策への徹底した取り組みについて

根管治療からセラミック治療までの症例

今回は根管治療からセラミック治療まで行った症例です。

この患者様は2020年の初診時に左上の最後臼歯の根の先に小さな根尖病変の存在が疑われました。しかし、症状もなく他院で装着した自由診療のセラミッククラウンも入っていたため、本人の希望もあり経過観察をしていました。

その後、数年ぶりにお越しの際、歯肉におでき(フィステル、サイナストラクト)が認められ撮影したレントゲンで根尖病変が大きくなっていたので、自覚症状はないようでしたがご説明を差し上げ、治療を開始しました。

2020年から4年で根尖病変が大きくなっているが、自覚症状はやはりない。

根尖病変は簡単に言えば顎の中におできがある状態で、ひどくなってくると骨を突き破って歯ぐきから膿を出すようになります。また、顎の骨が吸収されていってしまうので歯が揺れたり、全身疾患につながることもあります。

そこで元々装着されていた金属冠を外して、根管治療を始めました。根管治療とは神経の治療と俗に言われる治療です。虫歯があればしっかり除去し、根管内をキリのような道具と洗浄液を使用して感染部分を除いて、根管充填材をつめるまでをさします。

左上7番の歯ぐき(口蓋側)にフィステル(根の病気とつながっている膿の出口)がありました。
セラミッククラウンを外すと、以前の治療時に深い虫歯があったと思われる神経を保護する薬が詰められていました。
感染部分を除去し、根管内に洗浄液を満たしながらニッケルチタンファイルで根管治療してゆく。口蓋根を治療中に根管内とフィステルから排膿が認められた。

根管治療を行った歯は、生活歯に比べ破折したり根尖病変が再発する可能性があります。ですので、被せ物も自由診療になりますが精度が良いものを選択したり、噛む力をコントロールする必要があります。

根管治療後。根尖病変の縮小と骨の再形成が確認できる。
シリコン印象でセラミッククラウンを製作。マウスピースや咬筋ボツリヌス療法で咬合力のコントロールを試みる。

根管治療は患者様本人の免疫力も影響しますし、徐々に治癒してゆくのでどうしても治療期間が長くなりがちです。それでもご自身の大事な歯を残すためです。

根気よく治療していきましょう。