当院では自由診療の一部に口腔内スキャナーを用いております。こちらの写真の患者様は口腔内スキャナーを使用して4本セラミックの被せ物を装着させていただきました。どの歯がセラミック治療を施した歯かわかりますか?
パッと見、全くわからないと思います。
この患者様は残念ながら歯周病で前歯を無くしてしまい、歯槽骨の吸収が著しく、支えの歯の歯冠長(高さ)が長くなっていました。そのため、シリコンによる精密印象ではなく口腔内スキャナーを使用しました。
通常はパソコン上で処理をし模型は作りませんが、このケースでは歯冠長が長いので平行性の確認の為に、1ステップ挟み3D模型を製作しました。
口腔内スキャナーは患者様への負担も少なく、歯科技工士さんに口腔内情報を伝えやすいのですが、症例によっては3D模型を作るなどフォローが必要です。
そのため信頼できる歯科技工士さんと症例について相談しながら、より良い方法、材質のものをご提案させていただいております。
前歯部で機能性だけではなく審美性が求められる症例でしたが、患者様にも大変満足いただけて良かったです。