初雁歯科クリニック
新宿御苑前駅徒歩1分の歯科医院

当院の感染症予防対策への徹底した取り組みについて

歯医者の『保険診療にしますか?自由診療(自費診療)にしますか?』どう違うのでしょう

歯の治療が進んでくると『自費診療と保険診療どちらにしますか?』『保険だと銀歯で目立ってしまいます。自費だと天然の歯と似た色合いにできますが…』『同じ白い歯でもプラスチックとセラミックどちらにしましょうか?』と聞かれるタイミングがありますよね。

今回はそんな『保険診療と自費診療の違い』についてのお話です。

保険診療と自費診療の違い

皆様、健康保険証はお持ちでしょうか?日本は『国民皆保険制度』をとっているので、基本的になにかしらの保険組合に皆様加入しています。

保険診療は保険医のもとで行われ、次のような特徴があります。
①診療報酬点数(定期改訂あり)は全国で統一
②自己負担額が1割~3割
③修復物に使用できる材料や治療方法に細かいルールがある

歯医者で聞かれる『保険診療か自由診療か?』は③の確認です。

保険診療は多少の違いこそあれ、基本的に良心的な歯科医院であれば『平均的』な仕上がりでできるイメージです。言い方を変えれば、とりあえず大丈夫なレベルでしょうか…。

一方、保険が適用できない治療の場合(又は保険を使用しない場合)その治療費は全額自己負担になります。これが『自由診療、自費診療』になります。ホワイトニングや、マウスピース矯正、インプラント治療、セラミック治療などが挙げられます。地域ごとに大体の相場感はありますが、値段や材料、テクニックなど歯科医院ごとに自由に決められます。まさに歯科医院の腕の見せ所でしょう。

30代女性。iGosystemによる約5ヶ月のマウスピース矯正。30%過酸化水素によるオフィスホワイトニングを行った。

また、歯のクリーニングも同様に保険診療ではできる範囲や回数、道具や材料まで決められています。なので極端な話、いっぺんに治療が受けられなかったり歯が凍みる人やキーンというあの音が苦手な人にも同じ方法でクリーニングするしかないのです。

近年、健康志向の高まりから毎月クリーニングを受けたい患者様も増えています。しかし、残念ながら基本的に保険診療では予防歯科や歯の白さを保つためのクリーニングは認められていません。そこでクリーニングにも自由診療が必要となってきます。

当院の場合はパウダークリーニングという歯を傷つけずに優しく歯ぐきや歯をケアできる方法をご用意しています。保険診療ではないので、毎月クリーニングを受けていただくことができます。

なぜ自費診療を説明、オススメされるのか?

自費診療を決める際に『白いかどうか』で決める方も多いと思います。もちろん、保険診療でも白くできる部分もありますが、よりナチュラルな仕上がりがいいですよね。でも自費診療は決して色だけの問題ではないのです。(もちろん色は大事ですよ!)

自費診療では初雁歯科クリニックの場合、削る道具や削り方も何の補綴物(ホテツブツ、被せ物や詰め物など)を装着するかで変わりますし、型どり材や噛み合わせを記録する材料、場合によっては型を取るためのトレーまでオーダーメイドで制作します。さらに補綴物を制作する職人(歯科技工士)さんまで変わります。それは『寸法精度』のためです。

お口の中は毎日、食事によって上下の歯がガツガツぶつかりますし、温度変化も激しく、さらに唾液で湿っています。唾液の中には虫歯菌、歯周病菌はじめ無数の細菌がウジャウジャいます。細菌からすれば、ほんの僅かな補綴物と歯の隙間なんてお茶の子さいさいで侵入できて、そこで悪さのし放題です。なので、過酷なお口の中の環境に耐えられ、寸法精度が良く、より歯にフィットすることは、長い目でみると歯にはとても大切なことだと思いませんか?

そして、大事なのは保険診療、自費診療に関係なく、歯科医師がどのような判断に基づいて治療方法の選択肢を提案できるか、患者様の価値観に基づく決定へのアナウンスが大事だと思います。

なぜ自費診療は高額なのか?

一言で言うと、歯科医師が最良の治療を施すためにモノやヒトにコストがかかるからです。先程の話にも出てきましたが、色味や精度にこだわるために特殊な道具や材料、時間、技術、ヒトが必要なのです。

最後に

高いお金を払って自費診療を選んだからといって残念ながら虫歯にならない、一生涯もつ、ということではありません。しかし、自分の身体の一部であるお口です。しっかりと歯科医師や歯科衛生士からの自分の口腔内の状態や治療法の説明を受けて、自分自身がどうしたいのかお考えください。


その場しのぎで痛くなければいいを繰り返してぼろぼろになってもそれで良い価値観の方もいれば、歯は財産と考えて自己投資の一環と考える価値観の人もいます。お口の中をみれば、その人の価値観やライフスタイルが垣間見られます。

当院では、皆様き自分の口腔内の状態を知っていただいた上でご自身で治療法を決定できるように、わかりやすい説明を心がけております。

分からないこと、心配なことなど、ご遠慮なくご質問くださいね!